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パッションフルーツの棚栽培(2)

挿し木

パッションフルーツを棚で育てる

僕が居る暖地の奄美大島ならパッションフルーツは昨年秋に定植すべきだったのですが、挿し木苗他の都合により今年2月に植え付けて育てています。

時期がずれ込だので今年の収穫はそれほど期待できません。来年の豊作を目指します。

梅雨に入ると急速に成長し、6月には主幹が目標の位置まで伸びました。つまり棚面の端に到達したのです。

全長およそ4・5メートル。

先端をカットして芯を止めます

これまでは全て掻き取ってきた脇芽を、これからはどんどん生やし、大きく横に伸ばしていきます。

この子蔓も境界まで伸びたら摘心し、孫蔓の発生を促します。

七月に入ると、横に伸ばした子蔓が棚面を覆い始めました。

今年の収穫は想定していないとは言っても、ここまで育つとやっぱり花が咲きますので受粉させました。

画像中央に見えるのは孫蔓で、これを下にぶら下げて花を咲かせる計画です

他にも花芽が沢山控えていますが、もう夏本番に突入して連日の酷暑なのでこれ以上開花はしないと思います。次は秋口でしょうね。

この勢いなら、もしかすると秋にはかなりの実を付けてくれるのかな。そんな夢が膨らみます。

ちなみに前の記事で紹介した予備のパッションフルーツ挿し木。

一本もダメにならずに全部が発根しました。

失敗経験が今回の成功になったんでしょう。

パッションフルーツ「立ち枯れ」の絶望感

パッションフルーツの「立ち枯れ病」を甘くみすぎていました。

棚面に達しない成長途上の株を「立ち枯れ」で駄目にした事はあります。徐々に葉が萎れていき茎の生え際をみると茶褐色に変色し触るとスカスカ。何をしても復活せず、そのまま死亡。

しかし、茎が逞しく太くなり葉も繁々とした大株、しかも実を付けている元気なパッションフルーツはもう大丈夫だろうと。

ここまで大きく強く育てば「もう大丈夫」だろうと。

それが大間違いだったのでした。

害虫にやたら強くて完全に無農薬でも育ってくれるパッションフルーツの強さに頼り切り、魔の立枯を甘くみすぎていたのです。

9月後半、冬生りの実をポチポチ付けた植え付け8ヶ月のパッションフルーツ。

冬を越させて翌年初夏に大量の花を咲かせる予定、だったのが

突然「立ち枯れ」が進行

葉がヨレヨレに

主幹の付け根付近は変色してスカスカ。

この段階でも、

もう進行を食い止める事はできないようです。このまま褐変がカルスを一周してしまい、そうなると株ごと全滅。

菌の拡散を恐れて泣く泣く伐採しました。

根は引っこ抜いて焼却処分。

立ち枯れの原因は土壌細菌らしいのですが、なぜこんなに強いパッションフルーツがこんなものに壊滅させられてしまうのか。同じ土壌でも他の果樹は無事なのに。

立ち枯れ予防にはこうやって株の生え際を持ち上げてやることしかないそうです。

これでも完全には立ち枯れを防げないらしい。

しかし、
何もここまで育ってから罹患しなくても・・・
枯れるならもっと早くもっと小さいうちに枯れてくれー

心で叫びながら脳内をどうシフトチェンジしようかもがいています。

調べるとプロの方々も立ち枯れには手を焼いているようです。どうやらこの疫病を完全に避ける方法はなさそうだし、発病率はかなり高い感じ。

開花時期は梅雨と重なる可能性が高いし、そうなれば受粉率が激しく低下するはず。パッションフルーツは一日花だから特に。

これはもう、安定的な収穫を望むなら「ハウス栽培」しか選択肢がないのでは・・・・

でも農家じゃないのでハウス施工は問題外だし、この先も露地でパッションフルーツを育てるのなら、「収穫は【おまけ】でしかない」と、頭を切り替えるしかないような気がします。

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