記事内に広告が含まれています
スポンサーリンク

パッションフルーツ 挿し木のやり方

挿し木

パッションフルーツ育てる

近年はフルーツの値段が上昇しています。
パッションフルーツも例外ではありません。ネットショップでパッションフルーツの価格を見ると驚きます。

「高いなあ、自分でつくった方がいいね」

せっかく奄美にいるんだから僕もパッションフルーツを育ててみることにします。パッションフルーツはトロピカルフルーツで南国奄美の気候がピッタリ合うからです。

挿し木のパッションフルーツが育つ

昨年、パッションフルーツの茎というか「つる」を、畑の生垣(ハマイヌビワの木)の根本あたりに2本突き刺しておきました。

20センチ程度に切ったパッションフルーツのツルには葉も付いてなくて、こんな状態で育つとは思っていませんでした。ただの気まぐれみたいな感じで挿しただけで、たぶん枯れてしまうだろうなと。

案の定、数ヶ月たっても芽が出る気配がなく、完全放置で半分忘れてました。

ところが年が明けてしばらくすると、いつの間にか葉が付いていて、ちょっと驚き。

春になると凄い速さで生長を始めたので、誘引してやります。

早速ひげ根が誘引紐にしっかり巻き付いている。

4月、ツルは天を目指して伸びまくり、小さな花芽も出てきました。うまく授粉させれば夏には実が付くかも

パッションフルーツ人工授粉のやり方

とうとう花が咲きました。

ミツバチなどの訪花虫はちょっと数が少なく、目当てにしても確実な授粉は頼りないので、刷毛を使って授粉させてやります。

下部にある、サヤのような形をした雄しべの下側にある花粉をハケにつけて

上部の、毒蛇コブラが鎌首をもたげた様な形の雌しべの下側に、そっと花粉を

さあどうでしょうか。パッションフルーツの実になってくれるかな。

パッションフルーツの授粉を確認する

授粉後2~3日もすれば成功か失敗か分かります。

実になる部分が黄色いままだと失敗

実にならず、落果します。


緑色になっていれば成功

一ヵ月と少し待てば着色します。

意外と難しいパッションフルーツの挿し木

適当に畑の隅に挿しておいたパッションフルーツのツルが予想外に成長して収穫まで出来たのに気を良くして、更に増やそうと新たにパッションフルーツの挿し木をしてみました。

挿す時期は初夏か秋口が良いらしいので、6月頃から挿し木にトライ。

蔓の中程の適度な太さの奴を切り取り、芽が出る節を2つほど残して挿し木用の土に差し、昼間は光の差す倉庫の中に置きました。

最初は元気そうでしたが、徐々に葉も茎も茶色くなり数週間後に全滅。

気を取り直して今度はもっと太い蔓を選んで再挑戦。

これも全滅させ3度目は経一センチはありそうな太いのを挿してみましたが、これも駄目。

結局、秋までに合計50本ほど挿してみて発根したのはたったの2本!

結果として土に挿した蔓で生き残りそうなのは1本だけになりそうです。

こんなに難しいとは・・・

後で知ったのですが、6月9月がパッションフルーツ挿し木の適期というのは本土の話で、奄美・沖縄は2月後半から3月に挿すのだそうです。後の祭りですが、いろいろ納得しました。初夏から10月半ばまで連日30度を超える日々だったので暑すぎたのでしょう。パッションフルーツは太陽が大好きなのに暑いのを嫌う植物だそうな。

発芽させる適温は20~25℃です。その温度や湿度を維持できる環境だと2週間から20日で発芽するそうです。そんな設備がない(僕のような)場合、発芽まで一ヵ月以上はかかる感じです。

水挿しを試す

どんな茎を挿しても枯れてしまうので、ハイビスカスで大成功させたやり方(元気の良い細い先端部分を挿す)を試そうと思い、テストのため水挿しにしておくと・・・

葉がピンと張りツヤツヤに。まあ植物はみんな同じでしょうが、普通は一定期間後に水腐れします。

ところが水挿しのパッションフルーツはいつまでも元気なのでそのまま窓辺に置いておきました。

一ヶ月後、とうとう発根。

根が触れても折れない太さになるのを待って培養土の鉢に移します。かなり根が大きくなる植物なのでやや大きめの小鉢。

冬が終わった頃合いにまだ生きていたら外に出して生長させ、春ごろ定植する予定です。鉢で育てるか露地に植えるか、その時に決めるつもりです。

(・・・・・結果、大きく成長することなく臨終しました。デリケートな植物です)

挿し木に慣れて成功率100%に

その後、慣れてきて挿し木の成功率が上がりました。

挿し木を失敗した原因

最初失敗ばかりしていた原因

気温が暑すぎた  

ポリポットではなくプランターに挿した

この二つですね。

気温が低すぎず暑すぎない春か秋にやると成功します。

ポリポットに【鹿沼石+ピートモス】のような保水と水はけの良い配合土を入れて挿し、風の当たらない屋内で柔らかな光が差す場所に置き、マメに水やりしているとほぼ確実に芽が出ます。発芽するまでの期間は条件で変化するので気長に待ちましょう。