トッツブルとモーウィ
奄美ではカボチャを「トッツブル」と呼んでいます。「つぶる」は「頭」を意味しますが、なぜに南瓜が「とっつぶる」なのか。周囲の島の人に訊ねても不明でした。いつか長老とか詳しい方に聞くなり調べてみようと思います。(もしかしたらハロウィンと同じような意味で「人の頭」を意味してるのかも)
大きさもなかなかで、畑にあるとかなり迫力がありました。
トッツブル(南瓜)
![トッツブル(南瓜)](https://amami.temaeita.net/wp-content/uploads/2024/03/418a5ad5ef3d3ce2bbb63a356c80ae97.jpg)
モーウィ(赤瓜)
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奄美大島のウリ科野菜
夏場の野菜といえばウリの仲間を連想します。キュウリやニガウリは既に収穫しましたが、次は地面を這っている巨大なウリの番です。代表は先程の南瓜、つまり「トッツブル」ですね。
トッツブルの後に収穫したのは赤毛瓜です。「赤瓜」ともいい沖縄では「モーウイ」といいます。奄美では「地這いウリ」と呼ぶ人が多いようです。原産は中国南部で、15世紀頃、沖縄に伝わったそうな。
見た感じではヘチマとかトッツブルを連想しますが、キュウリの仲間ということで、「沖縄きゅうり」とも呼ばれるそうです。
長さは30センチ前後、重さは1キロほど。皮を剥くと実は真っ白で、よく締まっていて緻密です。
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キュウリのような青臭さもなく、弾力がありコリコリしていますので、酢の物にすると美味しいです。
モーウィの酢の物
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マヨネーズだけでもいけます。
モーウィのマヨネース和え
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地這い系のウリを栽培して自家消費している家庭はけっこう多く、真夏に採れる貴重な食料としての歴史もありそうです。
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風に強く台風などの自然災害に耐える、荒地でも育つ、大きくなり過食部分も多い。など、なんとなく冬のサツマイモみたいです。
昔は「救荒食」の意味合いもあったのでしょう。南の離島ですから何かあれば食糧不足に見舞われ、食べるものに事欠く。
サツマイモや地這いウリさえも高級なほうで、飢えた庶民は「ソテツの実」を食べて凌いだという歴史が奄美にはあります。
それを想うと、現代というのは本当に恵まれているんだなあと考えずにいられません。平気で食べ物を捨てるような世の中が、本当の意味で「恵まれている」のか、それは分かりませんが。
次に収穫するのはさらに大物。おなじみの「トウガン」です。
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これは実がついたばかりで、うぶ毛なども見えますが、どんどん大きくなり収穫するのが大変なほど巨大化するのが冬瓜。
収穫の日が楽しみです。