タンカンの古木を再生
奄美のミカン農家で最も栽培されているのはタンカンです。
明治時代に台湾から奄美大島に移植され、栽培が本格化したのは昭和初期。亜熱帯気候が適する柑橘なので栽培も順調に推移。今でも奄美の主力農産物の一つです。
我が家の畑にも古いタンカンの木があり、実をつけたりしていたのですが、近年は世話をする人がいなくなり枯れ木になるのは時間の問題でした。
うちの畑のタンカン。
僕が最初に見た一昨年には樹高が5メートル近くあり、これは鑑賞するぶんには良いのですが、世話が大変ですね。
枯れ枝も目立つようになり、このままではあと2年くらいで枯れそうです。
●近所にある野生状態で枯れてしまったタンカン
人の手が入らなくなって放置野ざらし状態からほどなく枯死。
ミカンが野生で生きられないというのは本当かも。
このまま枯らすのは可哀想なので、復活再生と収穫しやすくするのを目的に、段階的に切り詰めることにしました。
枯松が倒れてきて、
タンカンの枝が折れたり傷ついたりしたので、
これを機会に切り詰めを決断。
20年春にまず大きな傷の入った主枝2本をバッサリ。
タンカン古木の生命力を気にしつつ、芽の出具合などを見ながら、1年くらいかけて太い主枝を全部切り詰めました。本来なら太い根も切る「根回し」もした方が良いのでしょうが、そこまではしていません。
よい感じで適当な位置から新梢が出てきているので、今夏以降の成長如何で、また再生してくれるかもしれません。