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南津海ミカンを育てる

奄美でミカン栽培

南津海を育てる

カラマンダリンと似ている「なつみ」という柑橘があります。味は温州みかんとソックリなのに、夏の初めが収穫期という変わったミカン。

夏に食べられるミカン→なつみ→南津海という感じでこの名前になったのでしょう。

殆どのミカンが時期を終えて、他はややスッパイ夏ミカンしかない季節に食べられる温州みかんのような柑橘。そんな理由から希少価値もあるかも。

南津海を育てる側になった時、問題なのは「ほぼ1年間も実を樹上にならせておく」ということ。

これはカラスやヒヨドリ、その他の鳥たちに「どうぞ食べてください」とおすすめしているようなものですね。

木の実などの餌のない時期に、甘い温州と外見が同じような色の果実を見つけたら、鳥が放っておくわけがありません。山に近い露地植えだと、対策しないと南津海の実は全滅に近い惨状になるでしょうね。

まあでも僕が南津海を植えたのは昨年(20年)の春ですから、鳥害対策は2~3年後の話。将来的にネットを張る前提で配置を考えて植えたくらいです。

南津海ミカンの成長

植えて一ヶ月もしないうちに花芽が沢山でましたが、これは蕾のうちに指先で摘み取る。全摘蕾です。

意外だったのは新葉が太陽光線にとても弱いということ。幼い苗木の新芽だからなのか、このミカンの独自性か、そのへんはよく分かりません。

(奄美の強烈な夏の日差しに耐えられないのかなあ、でも同じ条件で他のミカン新葉はこんな状態になってないし)
(他の苗木の新葉も同じようになるが、翌朝には張りが戻りピンと上向いているのに、南津海の新葉だけは戻らない)

5月あたりから約三ヶ月もの間、若い葉がだら~んと垂れたままでヒヤヒヤものでした。(初めてなので原因がよくわからず、もう枯れるかも。とか)

どう対策していいか迷い続けていましたが、8月半ばになって少し持ち直した感じに。

春の新葉が濃い緑色になりしっかり固まった秋ごろ

もう枯れる心配はしなくても大丈夫そう。

なつみ収穫 2年経過

かなり着果し、木もしっかりしてきたので実を生らすことにしました。防鳥網を張るためのポールもバッチリ。

翌年1月、暖冬だからかそれとも亜熱帯地方はこういうものなのか、通常は晩春から初夏にかけて収穫する南津海が、正月明けにはかなり酸味が抜けていて、もう収穫できそうな感じです。