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奄美で未経験の農作業を始める

奄美大島での暮らし

奄美市名瀬

人口が5万に満たない奄美市ですが、中心街の名瀬は結構な小都市です。

「おがみ山」から見た名瀬の中心街

その象徴といいますか、名瀬にある歓楽街の「屋仁川」は、鹿児島県でも天文館に次いで二番目の規模だと聞きました。飲み屋さんの数は軽く100軒を超えているんじゃないでしょうか。

本土で人口が3~4万人程度の地方都市に出張で行くと、歓楽街というのは、ほとんど駅前に集中していて数える程度の店があるくらい、それが普通です。

それを考えると屋仁川はかなりの規模ですね。でも歓楽街と言っても風俗店などはありません。飲み屋さんと料理屋さんばかりです。

屋仁川

僕が住む家は屋仁川に近くて歩いて行ける場所にありました。それが理由というわけでもありませんが、よく飲みに行きました。そのへんは又いつか書こうと思います。

中心地「名瀬」を離れて田舎に引っ越す

僕が名瀬で暮らしたのは数年で、ほどなく嫁さんが住む田舎の集落に引っ越すことになりました。

 名瀬の街に行くにも、何をするにも、車が無いと生活不可能な田舎の集落。歩いて行ける範囲にはお店なんて一軒もありません。でも僕にとってはAmazonの配達さえ来てくれれば困ることはあまりないですが。

菜園に興味を持つ

しばらくすると、嫁さんが庭でいろいろな野菜を育てているのを見て興味が湧いてきました。

「なんか面白そうだな」「自分で育てた野菜を料理して食べるのは最高かも」「僕もやってみたい」

当然ながらと言いますか、僕は農作業の経験がありません。庭でもベランダでも植物を育てたことはまったくないです。畑とか何をどうするのか意味も分かりません。野菜などを作る所だという事を知っているだけです。

でも料理に関しては多少の知識と経験があります。以前の仕事も料理に関係がありますし、魚山人サイトを何年もメンテしてきたこともあって、普通のおじさんよりは料理が作れます。

僕が興味を持ち始めたのを知った嫁さんは、「それなら畑でやりましょう」と。それで嫁さんの畑に行くことになりました。

ここにきてやっと、田舎に移り住んだ意味というのが見えてきたみたいな感じです。これは頑張らないといけない、そう思いました。

シロウトが農作業を始める

 山あいにある嫁さんの畑に言ってみると、そこは畑というより「藪」というか「原生林」というか、草ぼうぼうで荒れ果てて、何がなんだかわからない状態。

ジャングル畑の開墾

「数年放置していたらこうなった」と。

バナナはいい感じだとか言っちゃってますが、ハブが怖い僕なんかは恐ろしくて一歩も入れない雰囲気で、もうバナナなんてどうでもいい。「こんな場所で野菜とか出来るのか?」

おまけに、畑は小さな山に挟まれていて、三方が急斜面に囲まれています。その斜面というか崖がまた雑草と雑木が生い茂っていて原生林の雰囲気。まさに山峡の僻地です。

奄美の松は病害虫で壊滅状態になったと聞いてますが、ここでも枯れた松の木が畑に向かって倒木。

仕方がないので使ったこともないチェーンソーを買って処理しました

もう家に帰りたくなった僕は、「どうすんのコレ?」と嫁さんに言いました。(手が付けられないだろこんなの)という意味合いです。

嫁さんは当たり前のように
「畑の雑草も斜面の木や草も取っ払う」
と。

「誰が?」と僕。

「二人で」と嫁。

どうやらハブを怖がっている場合じゃなさそうです。ここで逃げ出しては意味がない。藪や原生林に踏み込むしかなさそうと、覚悟を決めました。

嫁さんにとっては雑草を片付ける程度の気持ちなのでしょうけど、僕にとっては「開墾」としか思えない農作業です。

それでも、なんだかんだで雑草や雑木を刈りながら少しずつ畑は綺麗になってきました。山の斜面を剥ぐのはかなり日数が掛かりそうですが、スイスイと急斜面に登って山に入り作業する嫁さんを見習って、僕も電動ノコで雑木を切り倒す日々が続きます。

まるでサルか忍者のような嫁さん

怪我をしたくないシロウトの僕は重装備。それでも危なっかしい。急斜面なので足場を踏み外したら転落します。

※使用している充電式ノコギリ

草木を焼き払うもシロウトの悲しさ

 なぎ払った木や草は大量になって行きますので、その場で焼いてしまわないと置き場所がなくなります。少量なら畑の隅に放置して腐らせる事もできますが、今回は量が膨大になりますので。今の時代こんな物をゴミに出したら自治体に怒られますし引き取ってくれません。

こういうのは僕に任せておけとばかり、燃やしやすい様に枝葉や幹を切り分けます。

ところが・・・・
乾燥していない草木は意外と燃えにくいもので、最初に燃えやすいものが燃えてしまうと、炎の勢いがなくなって消えてしまいます。いくらやっても火が大きくならず、「なんだよ」とあきらめ状態。

「乾燥するまで燃えないから放置しておこう」とあきらめてしまった僕に気づいた嫁さんが来て、ゴソゴソやっています。

「そんなの燃えないから」と僕。

しかし、ほどなく煙が上がり、そのうち全体が燃え始めました。

僕がやると途中で火が消えるのに、そのあと嫁さんがやると全部キレイに燃え尽きてしまうという。

その後何度も同じことがありました。

こういうところでも未経験のシロウトと農作業に慣れた人間の差が出てしまう事実を知りました。【知識と経験は異なる】でしょうか。知っている事と出来る事は別で、実体験に勝る現実はないのでしょう。

Posted by 旬爺 at 2020年

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