温州みかん宮川早生
宮川早生は「温州みかん」であり、早生温州の中でもよく知られているミカンです。みかん王国愛媛県でも主力になっている品種。
皮は手で簡単に剥けるし、袋も薄くて食べやすい、種もほとんど入っていない。味もまあまあ。そんな理由でたくさん作られているのでしょうか。
昭和の初期、今の福岡県柳川市の宮川謙吉氏の庭で在来系温州みかんの枝変りとして発見され、戦後になって田中長三郎博士が「宮川早生」と名付けたそうです。
宮川早生の植え付け
僕も食べたことがあり、わりと好みのミカンだったので、自分で育ててみる気になり、20年早春に3年生苗を植えました。
葉数も細根も多いし、なかなかしっかりした苗でした。
順調に育ち
植えて一ヶ月やそこらで葉芽と花芽が出てきました。
初年度なので、花は摘み落としました。
宮川早生の成長過程
やや立ち気味ですが、先々どのくらい開張するか分からないし、今は下枝の成長を見ながら、整枝剪定はもう少し後でやるつもりです。
1年経過した21年春、数え切れないほど花をつけています。
普通は植え付け翌年に収穫はしないものでしょうが、3年生苗だったし、少し実をならせて摘果しつつ数個だけ収穫してみようかな。
宮川早生 残念ながら撤去
宮川みかん、一貫して樹勢良好で問題なく成長しています。
病気や生育不良がまったくない優秀な苗木です。
でも何故か実をつけてくれない。
花は咲くけど、三年連続で全ての実が生理落下。
この種類がここでは育たないのか
懸念していたように南国奄美では温州みかんは結実しないのか
でも他の早生温州は結実している
この苗木個体の問題だろうか。おそらくそれが正解でしょうね。
ミカンを育てて分かったのは個体差が激しいということでした。宮川早生も数本植えていたら実をならす個体があったに違いない。
生長良好だし、あと数年待てば実がなるかも知れません。
可哀想だし、もったいない気もするけど、もともと植え付け間隔が狭すぎたし、隣のミカンを大きくした方が良いと判断。宮川は撤去して作業性を良くすることにしました。
宮川撤去
僕にとっての宮川早生はこれで終了です。